サーバ管理 バックアップ運用について

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バックアップ・マネージメントはサーバ運用の要!!

nexiaでは、インターネットでのサーバ(ウェブサーバ・メールサーバ・データベースサーバなど)や社内業務用に運用しているサーバでの運用管理において「作業代行サービス(アウトソーシング形態)」を提供しています。特に、Linux、BSD系、solarisなどのUNIXスタイルのサーバを主に契約いただいています。

サーバ・マネージメントするソフトウェアと言うものが一般的に販売されていますが、nexiaサービスはそのようなソフトウェア販売のソリューションではなく、そしてサーバ機器のハードウェア的な保守契約でもありません。もちろんハードウェア障害を検知したり、修復するなどの業務を含みますが、このサービスの特徴はOS(オペレーション・システム)を含めたソフトウェアの安定的かつ安全に稼働する事を作業代行・管理するサービスとなります。

さて、お客様に代わってサーバ運用の実務を代行している訳ですが、この「サーバ運用管理」の業務とは様々な事柄があります。

サーバ構築
サーバシステムのOSセットアップに止まらず、カスタマイズやチューニングなど含みます。
サーバ監視
サーバの障害状況を内部及び外部から監視し、障害(トラブル)発生時にお客様と連携をとりながら対応する業務です。
サーバ運用管理(マネージメント)
定期不定期に関わらずサーバ設定の変更、アプリケーション追加、セキュリティ設定変更、脆弱性対応やバグ対応によるアップデート作業などあります。

これらの作業の中で、システムのバックアップの設計構築やバックアップ運用のサポートなどのサーバ・バックアップ管理業務があります。「大事なデータを保守すること」「サーバシステムの障害時にスピーディかつ以前の状態に復元すること」などバックアップは非常に重要と言えます。

バックアップスタイル

バックアップと言っても、目的によっていろいろなスタイルが必要です。nexiaではお客様のシステムを分析してより適切なスタイルを設計し、バックアップ構築・運用を行っています。以下に具体的な例をあげてみます。

システム全体のバックアップ
まずは、これがベースとなります。最悪ストレージ障害などによって「OSが起動できない」などのケースにて、システム復旧をするメインの復元となります。「まっさらなハードウェアにOSを再インストール」「個別にアプリケーション構築・設定」「以前の稼働状態にするための詳細な調整」これらの作業や確認には多くの時間を費やします。同じハードウェアに復元することや、時には代替ハードウェアに修復することを前提とした「システム全体のバックアップ」を定期的に行います。このバックアップは、容量やファイルの整合性などの観点から毎時や毎日行うことはできません。よって最終的な復元には、これ以外のバックアップからの復元を併用する必要があります。(その例は以下のものがあります)
特定のフォルダやパーティションのバックアップ
例えば、ウェブサイトのコンテンツのルートフォルダ(ドキュメント・ルート)を別のフォルダや別のサーバシステムに複製をとることができます。この際に重要な点は、同じパーミッション(権限)やファイルオーナー(所有者)を維持するコピーであることです。
インクリメント(増加・変更)バックアップ
プログラムやコンテンツなどのインクリメント(簡単に言えば差分)をバックアップする。この辺の仕組みもnexiaオリジナルで構築しています。
データベースのバックアップ
mysql postgresql などの データベース(DB)をバックアップ(ダンプ)して、ファイルに保存します。 DBのバックアップとして、DBシステム設定、DBアカウント・パスワードやDBアカウントのポリシーなど丸ごとバックアップする方法やDBシステム内の一部データベースのみバックアップをファイルとして保存することができます。
データベースのレプリケーション(複製)
主となるデータベース(マスター) と まったく同じ内容のデータベースのデータを、オンタイムにて別のサーバシステムに複製(スレーブ)作成することができるため、 障害時の切り替え用サーバのスタンバイとして準備するなど運用できます。
VPS(仮想サーバ)のスナップショット
「VPSのスナップショット」を利用すると、現在稼働のVPS環境全体をバックアップすることができます。このスナップショットを利用してシステム復元を行うことや、別のVPSを複製することができます。但し、この「VPSのスナップショット」は、ストレージやファイルなどのロックなど機能的に制限があるケースがあります。運用には、この辺を考慮する必要があります。

復元テストや暗号化

このように様々なバックアップ・スタイル(一例)があるわけですが、バックアップそのものが最終的なマネージメントではありません。バックアップの各データから迅速に「システムが復元・復帰すること」が目的です。常にバックアップ復元の予行練習(シミュレート・テスト)や手順化しておくことが必要です。nexiaでは、この「バックアップ復元作業」を別のハードウェアへシミュレーションすることで、OS・ソフトウェアのアップデート作業のシミュレーションにつなげています。

またもう一点重要なことがあります。「バックアップのデータ」はファイルやデータの集合体であることから、これらのデータに重要な機密情報がふくまれていることもあります。「バックアップのデータ」の管理不十分から個人情報や企業情報の漏洩があってはなりません。このことから「バックアップしたデータ」は暗号化すること安全性の高いセキュアな所に保存することも重要な要素です。

より適切なバックアップ・マネージメント

ここまで「サーバ・バックアップについて」いろいろ述べさせていただきました。バックアップ・マネージメントは、単に1つのバックアップ・スタイルだけがすべてを網羅するわけでなく、複合のプランニングが不可欠であると言えるでしょう。お客様の稼働しているサーバ状況のソフトウェア・サービス・デーモンは様々です。私たちnexiaは、そのサーバ・システムの稼働状況を踏まえたうえで、お客様自身の要望やリスク価値※1も分析し、よりよいバックアップ計画を提案したいと考えています。

※1
リスク価値 : トラブル発生時での、「業務に支障がきたす程度」「金銭的な損害の程度」「社会的な批難の程度」など

nexia サーバ運用マネージメント サービスについて、お問い合わせなどありましたら、お気軽にご連絡ください。

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