Fedora17のリリースノートから

f17release

Fedora 17 btrfs QEMU

先日 2012年5月29日 Fedoraの新バージョン 17 がリリースされた。

http://fedoraproject.org/ja/

Fedora 17 は Linux カーネル 3.3.4 からスタートするみたいだ。 リリースノートをみたかぎりだが、いくつか新しい機能が実装されていて、他のLinux ディストリビューションよりもソフトウェア機能が完全に先攻している。まあFedoraプロジェクト自体が、「RedHat Linux のコミュニティによる実験要素」であり、開発目的として「オープンソースソフトウェア(OSS)を迅速に発展・進化させること」の役割だから積極的に新しい試みが進むのだろう。

私が Fedora 17 を使う(インストール)するのは当面先の事になると思うが、 リリースノートから興味あったものをあげてみる。

Linux カーネル 3.3.4 からスタート

すでにFedora16でもLinuxカーネルのバージョンは3.3.7であり(この執筆時点)、今後まだまだ最新カーネルを取り込んでいくのだろう。Ubuntu 12.04 LTS でv3.2系だったとおもう。

ネットワークインストール

高度なユーザー向けに、GRUB ブートローダー stage2 をネットワーク越しに参照するようだ。

サービス個別の /tmp ディレクトリ

systemdによって起動するサービス毎に /tmp ディレクトリ を分ける機能のようだ。 いままではこの /tmp からセキュリティ問題を引き起こすことがあったので、根本的に改善しようということだろう。

ファイルシステム btrfs の採用

btrfs は オラクルが実験的に開発しているファイルシステムで、私自身かなり注目している。 btrfs については、時間のあるときにでも紹介したいと思う。なお、インストールから btrfs ファイルシステム で構築できないそうだ。 また btrfs ファイルシステムは、開発進展中な代物なので、検証目的以外はメインファイルシステムに使わない方がいいだろう。

仮想化技術の進展

前バージョンFedora16の特徴は、「仮想システム」だったわけだが、Fedora17ではどんどんこの仮想化技術やクラウド技術をステップアップさせていくようだ。
Fedora17にパッケージングされている QEMU のバージョンが1.0になった。いままでQEMUが0.15とかマイナーだったのがなぜかわからないが、やっと実用と言うことなのだろうか?このQEMUは、実行中の仮想マシンをライブマイグレーションできる。(実行中のコピーみたいなもの)
とにかく私は、この仮想化技術にもっとも興味があるテクノロジー分野だ。

インストールはしばらく先かな?

Fedora17 の リリースノートからあれやこれやと書き連ねた訳だが、実際に構築・稼働してみないことには、はじまらない。それは少し先の話になると思うが、その前に「昨年末ごろから動かしているFedora16」のことも、少しは書かねばと思う今日この頃です。

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